明治丸部署?明治丸操船実習用動索配置図

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書誌事項
TR:明治丸部署 / 奥洞元次郎[著]
PUB:[東京] : 商船學校 , 明治39 [1906]凡例
PHYS:3, 58, 38, 12p ; 16cm

所蔵
東京海洋大学百周年記念資料館

解説
本書は奥洞元次郎が運用実習の為に用意した資料。内容は「全員之部」、「減員之部」、「特種部署」の三部で構成されている。 明治丸の運用実習の時、商船学校の日課に従い、学生全員を一斉に従事させる時は「全員之部」による。また、学生の一部を従事させる時は「減員之部」による。学生の操練が上達した時、「特種部署」により種々の変化と煩雑な技術を演習して後日臨機応変の技能を養成することを目的とした。 奥洞元次郎は嘉永2年(1849年)4月10日に飛騨國大野郡清見村太字牧ヶ洞で生まれた。 明治元年(1868年)朝陽艦乗組一頭水夫となる。明治10年(1877年)西南戦争の時鹿児島に回航した。明治27年(1894年)日清戦争に従軍した。海軍が帆前船で練習した時代には、帆前の奥洞といえば海軍でも聞こえていた人だそうである。 明治33年(1900年)商船学校運用術講師となる。明治34年(1901年)商船学校教諭となる。明治45年(1912年)依願免官。昭和3年(1928年)7月28日逝去、行年80歳。 奥洞元次郎は明治丸の主と云われたほど明治丸をこよなく愛した人であった。明治34年(1901年)明治丸の霊岸島から越中島への係留換えの担当責任者となり、無事成功させたことは一生涯忘れることができない出来事であった。

参考文献
武田陽洲 (1929) 恩師奥洞さんを憶ふ 商船学校校友会誌 358:77-83

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