講義?ワークショップ等の報告
第2回ワークショップおよびキャリア懇談会の報告です
2014.01.29
第2回ワークショップ(インターンシップ修了者報告会)およびキャリア懇談会が開催されました。
日時 平成26年1月23日(木) 17時20分~19時00分
場所 東京海洋大学bob博彩公司_申博体育在线-投注*官网白鷹館2階多目的ルームⅠ
今回は、第8回高度専門キャリア形成論に引き続いて、今年度の第2回目ワークショップ(インターンシップ修了者2人による就業体験報告)および企業の方々との情報交換会が開催されました。
また、総勢45人の方々に参加していただき、情報交換会も企業トップの方を含む10名以上の方々と学生?ポストドクターたちとが、活発な意見交換ができた有意義な時間となりました。そして、講義とワークショップおよびキャリア懇談会の全行程は、瀬川先生の軽妙な司会進行で恙なく進行することができました。
※第1部の第8回高度専門キャリア形成論については、別報告をご覧ください。
第1部に引き続いて、第2部のワークショップ(長期インターンシップ報告会)が開始されました。
◆瀬川先生から、最初のインターンシップの体験報告者として、ブラジル出身でオルテック?ジャパン社に就職した北島さんの紹介がありました。
初めに、研修をしたオルテック?ジャパン社の紹介がありました。同社は日本では小さい会社ですが、世界的には飼料業界でトップ10に入る大企業で、本社は米国にあるそうです。
インターンシップ先での主な活動内容は、新製品に関する情報収集、人と動物に対する影響の調査、競合他社の調査、および関連文書の作成等だったと説明がありました。また、国内の養魚場を訪れて一緒に仕事をする機会も得られたそうです。インターンシップの目的は、企業に就職することでしたが、もし就職できなくても就業経験は得ることができると考えていたそうです。
北島さんが最初にオファーされたのは、希望とは違う営業職だったそうで、北島さんにとってScience(研究?開発の活動)とIndustry(利益獲得のための競争活動)は異なるものなのか、或いは両立するものなのか、最初のうちは分からなかったそうです。現在の仕事はテクニカル?セールスのコーディネーターであり、複数の仕事を並行して進めることや、チームワークや、言葉の壁等は、依然として大きなチャレンジですが、挑戦し甲斐のある仕事だと感じていると述べて報告を締め括られました。
【Q/A】
企業で働いていても、Scienceと両立できると思うか?
今の社長は、何でもチャレンジさせてもらえるので、可能だと考えている。
◆続いて瀬川先生から、次のインターンシップの体験報告者として、PD大岡さんの紹介がありました。
大岡さんは理学部出身でしたが、竹内先生の元で水産学の研究を進める過程で、実際の現場で鮑の基本的なことを学びたいと考えてインターンシップに参加したと紹介がありました。
岩手県内の水産業は日本全体にとっても重要な位置づけですが、岩手県は比較的震災からの復興は速いと言われているものの、水産資源についてはまだまだ時間が掛かると思われると説明されました。大岡さんは、三陸復興プロジェクトの一環で鮑の養殖に携わっているが、この研究を通して三陸地方の復興に貢献できるようになりたいと話されていました。
続いて、インターンシップで関わった日常業務に関連して、エゾアワビの養殖について写真を用いて詳しい説明がありました。
大岡さんは、「水産業を支える為に多大な労力を掛けていることが、インターンシップを通してよく分かった。また、岩手県の水産復興に向けて、現場が何を求めているかを知ることもできた。」と感想を述べられました。また、「今後の研究を現場にフィードバックして、活かしていけるようにしていきたい。」と述べて発表を締め括られました。
最後に、竹内先生から閉会の挨拶があり、キャリア懇談会の会場に移動しました。
竹内先生は、「熱い思いを語って頂くためには時間が短かったかもしれないが、長期インターンシップは成果が出ているようなので安堵した。」と、感想を述べられて閉会となりました。
引き続いて第3部の懇談会が開催され、企業の方々、講演者の方々および学生?ポストドクターたちとの意見交換会が前回と同様に盛大に開催されました。
以上