講義?ワークショップ等の報告
第1回「高度専門キャリア形成論Ⅰ?Ⅱ」の講義報告です(H30年度)
2018.05.21
平成30年4月26日(木)、bob博彩公司_申博体育在线-投注*官网 楽水会館 大会議室にて? 平成30年度第1回高度専門キャリア形成論が開催されました。
今年は第1回高度専門キャリア形成論として外部講師の菅原崇弁護士をお招きし? 登壇いただきました。
特別講演『絶望からの再起』 挫折を乗り越えキャリアを切り拓く
?(株)明治で15年間勤務し、[おいしい牛乳]などの商品を開発。10年前に交通事故に遭遇し、1年間の入院生活。重度の障害を背負って、司法試験へ挑戦。司法試験に音声受験(音声認識ソフトにより論文を作成して受験する方法)で挑戦し、初回受験で合格し日本初の音声受験合格者となる。現在は弁護士として活躍中。
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『絶望からの再起』~できない理由は沢山あった~
菅原 崇 弁護士 虎ノ門法律経済事務所海老名支店長
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*学生時代は良く学び、働き、良く遊んだ(海外旅行?スキー?美食)
? ?アルバイトで稼いだ資金はすべて学生生活をエンジョイするために使った。特に旅行は日本のみならず、アメリカ中心に世界を見て歩いた。冬季はスキーで身体を鍛えて、学生時代を謳歌した。当時は超就職氷河期と言われた時期であり、大学で首席を取って、就職時に学長推薦を取ることを目標に学業にも励んだ。就活に有利と成るよう資格も20以上取得し、希望の就職先への就職も果たした。
*明治乳業では15年間勤務し、商品開発に没頭
? ?理系総合職として入社し、サラリーマンやるなら目指すのは社長!と燃えていた。新商品開発にも携わり、『明治おいしい牛乳』の開発は苦労の連続。それが報われ大ヒット商品になったのは、今でも思い出に残る仕事の一つだ。
*交通事故で前途が真っ暗に
1年間の入院とリハビリ後は逆境の連続だった。屈強な肉体を失い、会社の退職、結婚も諦めた。まさに絶望の人生だと思った。24時間要介護の車椅子での生活はすべての自由を失ったようだった。
*弁護士を目指す闘い
大きな挫折から這い上がり、社会のために何ができるかを考えた。大企業で鍛えられたコミュニケーション能力や折衝力を活かせる弁護士を目指すことを決意して、横浜国大法科大学院に入学し、司法試験受験を目指した。字が書けない要介護で司法試験受験も前例がないと困難を極めたが、2年間の折衝を経てようやく音声受験を認められ、初受験で日本初の司法試験音声受験合格者となった。
*この2年間の弁護士としての活躍
自身の体験から人の痛みが分かり、クライアントに寄り添った弁護士活動を精力的に行っている。交通事故、食品、税務、刑事事件などの分野で多くの仕事をいただいており、感謝の日々を送っている。
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<学生の皆さんに伝えたいこと>
私の人生の喜びは『目標を達成すること。今の実力以上のことを目指し、それをやり遂げること』
できない理由を探したり、他人を言い訳にするのではなく、自分で考え行動に移すしかない。