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②2023年1~3月、本学水圏科学フィールド教育研究センター吉田ステーションにて保管の実習資料のPDF化を行った。③2022年9月~2023年3月、気仙沼ファックス通信、北洋漁業従事者などのインタビューを実施し、動画を記録した。【今後の展望】漁獲に関する資料は、紙資料のままで保管されていることが多く、電子化が進んでいない。遠洋漁業の拠点として栄えた気仙沼においても、資料の電子化は進んでおらず、その多くが震災で失われてしまった。本学においても、歴史的な価値をもつ実習資料が紙媒体のまま保管されている。これらの紙媒体資料を電子化して、データベースの構築を行うことで、①経年劣化の回避、②紛失リスク?保管コストの低減、③利便性の向上?利用促進などの効果が期待できる。気仙沼の漁獲データや本学の実習資料を電子化し、データベースの構築を行うスキームを確立することで、水産分野のビッグデータの基盤を整備した。また、資料に記されていない背景も含めて、当時の状況を理解するために、その現場で働いていた漁業関係者からヒアリングを行い、動画で記録した。本課題では、以下を実施した。①気仙沼市の水産関係資料の電子化(「気仙沼の水産」、「水産統計綴」)②実習資料の電子化③漁業関係者を対象としたインタビュー実施、動画作成【結果】①2022年1月、気仙沼市漁業協同組合より、「気仙沼の水産」(1951年~1964年)、「水産統計綴」(昭和28年~平成21年)を借用し、本課題で構築した枠組みを活用し、今後も引き続き資料電子化、水産関係者へのヒアリングを実施し、データベース構築を進める。気仙沼のデータベースは、学術目的のみならず、地域学習などにも利用できるように、市の水産業関係者、行政とも連携をしながら、住民が地域の歴史を学習するためのプラットフォームの構築を目指している。勝川俊雄(産学?地域連携推進機構)図12電子化した資料の例PDF化を行った。課題の概要結果と今後の展望実施体制研究代表者4.海洋ビッグデータの取得、AI分析研究の推進(7)水産関係資料の電子化

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