【出前授業】気仙沼市立小泉小学校の4年生~6年生を対象に「海洋プラスチックゴミ」のオンライン出前授業を実施しました
2021年2月10日
2021年2月9日(火)、気仙沼市立小泉小学校(小野寺夏江 校長)にて、4年生から6年生(26名)を対象にした出前授業を実施しました。
本学三陸サテライトでは、海洋教育に取り組む小中学校?高等学校からの要望に応じ、教育普及活動に取り組んでおり、今回の出前授業もその一環で企画したものです。今回は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、東京の大学と気仙沼の小学校、そして三陸サテライトの3会場をオンラインで繋げて開催しました。
実施にあたっては、内田圭一准教授(東京海洋大学学術研究院海洋資源エネルギー学部門)から「海洋プラスチックゴミの現状と今後の課題」をテーマに、海外でのプラスチックゴミ対策の現状や、どのような調査が行われているのか、また、ここまでわかっていることや、現状での取り組みを紹介しました。
最初に、地図を使って海面のマイクロプラスチックの分布領域を示し、北極海から南極海まで、世界中の海域でマイクロプラスチックが見つかっており、その濃度は、東アジアの国々の周辺海域で最も高いことが解説されました。
次に、小学校に事前にお送りした「マイクロプラスチック」の現物を実際に観察しました。これは、東京海洋大学の海洋調査船「海鷹丸」で採集したもので、漂流ゴミの調査がどのような方法で行われているのか、二ューストンネット(マイクロプラスチックを採集する道具)を使った採集方法等を学びました。
海洋プラスチックごみについての事前授業を行っていた生徒たちからは、今流れている海洋プラごみは何年後になくなるのか等、さまざまな質問がありました。
最後に、内田先生から、「海洋ゴミの調査は、他大学や海外の研究共同機関と連携を取ったり、インドネシアやタイ、ベトナム、カンボジア等、東南アジア等の国々と情報を共有したりして、一緒に取り組んでいます。コロナ禍の中でなかなか難しいこともありますが、日々の生活の中で、プラスチックを減らすために、自分たちが身近にできることから取り組んでみることが大切です」とお話しされました。
小泉小学校の皆さま、ありがとうございました。