【出前授業】気仙沼市立大島小学校で「地球温暖化」についての授業を行いました。
2021年12月10日
令和3年12月9日(木) 、気仙沼市立大島小学校6年生10名を対象に、本学山川紘客員研究員が「地球温暖化が海へ及ぼす影響と磯焼けの現状や原因や対策について」 の授業を行いました。
この授業は、海洋教育に取り組む大島小学校の、「総合的な学習の時間」の授業の一環で企画されたもので、常々「大島地区の海の豊かさについて」生徒の皆さんが課題研修をしているところです。
授業では、まず山川先生から「地球温暖化」の仕組みについて説明しました。産業の発展にともないCO2等の「温室効果ガス」が大量に排出されるようになったため、気温上昇が引き金となって、気候変動の影響があらゆる生物に及び、生態系を狂わせていること。また、近年は三陸沖で南方系の魚(ぶり、あんこう、真鯛等)が増えていることも、温暖化が影響しているということをお話しました。
その後、地元大島の海でも磯焼けが深刻な状況であることをお話しし、温暖化対策にはCO2を抑える方法と、吸収する方法がある事を学びました。海藻にはCO2を吸収する「ブルーカーボン」の役割があるので、海藻を育成することが、地球温暖化の軽減にも役立つことを知り、生徒のひとりひとりが、身近な大島の海で自分たちができることはないか積極的に学ぼうとする姿が伺えました。
次に、大島で山川先生が漁業者さんとアラメを活用した藻場を再生させる取り組みを進めていることを紹介し、実際にアラメから「遊走子」を取り出して、生徒さんたちと一緒に顕微鏡で観察しました。
大島小学校の皆様、また、ご協力をいただきました気仙沼地方振興事務所の皆様ありがとうございました。
三陸サテライトでは、今後も、地域の海洋教育活動に積極的に支援して参ります。
授業の様子