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気仙沼市?東京海洋大学連携事業「"海と生きる"連続水産セミナー」第2回目「特別シンポジウム」を開催しました

2022年4月18日

4月14日(木)、気仙沼市と東京海洋大学の連携事業である、第2回目の「"海と生きる"連続水産セミナー」が特別シンポジウム形式で開催されました。

「地球温暖化と海」をテーマとした今回のシンポジウムでは、日本の海?世界の海で今、何が起きているのか、その変化によって水産資源がどのような影響を受けているのかなどについて、専門の研究者と一緒に考える機会を提供することが目指されました。本学、神田穣太教授(日本海洋学会長)の司会のもと、東京海洋大学、東北大学、弘前大学から国際的なフィールドでご活躍されている先生方より貴重なご講演をいただきました。会場となった気仙沼市中央公民館には漁業関係者をはじめ、水産試験場など各県の水産研究関係機関、ならびに多くの市民の皆様方がご参集され、またオンラインでも多くの方々からのご視聴を得ることができました。

※以下、シンポジウムプログラム

テーマ:「地球温暖化と海~日本と世界の海で何が起きているのか」

?座長 神田 譲太 東京海洋大学教授?日本海洋学会会長

?報告

① 「漁業の現場で今何が起きているのか」

    齋藤 徹夫(気仙沼漁業協同組合 代表理事組合長)

② 「地球温暖化による海の変化とその影響」

    須賀 利雄(東北大学大学院理学研究科 教授)

③ 「地球全体のスケールで二酸化炭素を考えることの重要性と海洋」

    野尻 幸宏(前 弘前大学理工学研究科 教授)

④ 「酸性化が進む海~遠い北極海?身近な東京湾~」

    川合 美千代(東京海洋大学学術研究院 准教授)

⑤ 「地球温暖化が水産資源にどのような影響を及ぼしているか」

    北門 利英(東京海洋大学学術研究院 教授)

?意見交換会(質疑応答)

参加者からは、「地球温暖化が進んで海や漁業がどうなるかが良く分かり、聞いて良かった」「漁業現場の観点、地球温暖化、二酸化炭素、海洋環境を分かりやすく解説していただき一層の理解が深まった」など様々なご感想が寄せられました。一方、「専門的過ぎて良く分からないお話しもありましたので、もう少しかみ砕いてお話ししていただきたかった」などのご意見もいただきました。

今回お寄せいただいた貴重なご感想やご意見は、事務局で情報共有を図り、もっと皆様方に興味を持って参加していただけるようなセミナーを今後とも計画し開催していきたいと考えております。

三陸サテライトでは、今後とも海洋環境に関する科学的な視点や水産現場が抱える課題に向き合い、専門知識を直接学べるような環境づくりと地域産業の更なる発展に貢献し、より多くの方々に役立つ情報提供ができればと考えております。

最後となりますが、今回の特別シンポジウムの開催にあたり、ご後援をいただきました復興庁ならびに水産庁、講師の皆様、気仙沼市関係者の皆様、ご参加下さった皆様に心よりお礼申し上げます。

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講演の様子(川合准教授)

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意見交換会の風景

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