女性研究者支援機構キックオフシンポジウムを開催しました。
2012.02.08
去る2012年1月26日(木)に、東京海洋大学bob博彩公司_申博体育在线-投注*官网に於いて、男女共同参画推進室 女性研究者支援機構キックオフシンポジウムを開催しました。 2011年8月に男女共同参画推進室に女性研究者支援機構が発足し、文部科学省「女性研究者研究活動支援」事業(H23年度)機関に採択されたことから、 男女共同参画推進室女性研究者支援機構のキックオフシンポジウムとして今回の教職員のための男女共同参画推進セミナーを開催しました。
今回の テーマは、"これからの時代に即した東京海洋大学の男女共同参画について考える"です。文部科学省の方より"男女共同参画と女性研究者支援の必要性とその 背景について"お話いただいた上で、学内事例を紹介し、協働する環境づくりのために何が必要なのかを、参加者間で考える会となりました。学長はじめ、多く の方にご参加いただいた当日の様子をレポートします。 司会は男女共同参画推進室 女性研究者支援機構?????????の藤森が務めました。
1.学長による開会挨拶 松山学長が開会の挨拶を行いました。その中で、ご自身もおしめを替えたご経験などを披露され、学長自身が"イクメン"であった事実をお話されたことで、早速会場を沸かせていました。
2.本学の男女共同参画事業の歴史を知る 続 いて、主催である男女共同参画推進室長竹内俊郎副学長が、本学の男女共同参画推進事業について、行動宣言から始まる現在までの事業推進の経緯をプレゼン テーションしました。毎年開催してきた学内外向けセミナーの紹介や取り組みの実際について参加者も熱心に聞いていました。
3.全体像を学ぶ 次 に、文部科学省の生涯学習政策課 男女共同参画学習課の笹井弘之課長氏をお迎えし、「科学技術?学術分野における男女共同参画の推進―第3次男女共同参画 基本計画の策定を踏まえてー」と題し、基調講演をしていただきました。日本の研究者の現状や国の方針などについて資料を元に発足の経緯からわかりやすく説 明していただくことができ、参加者も男女共同参画とは何か、また事業の中での女性研究者支援活動の全体像について、基礎から学ぶことができたようでした。
4.実際の現状を知り、共通認識を得るために 基礎を学んだ男女共同参画事業について、さらに理解を深め、共通認識を得るために、続いて具体的な事例として本学教職員3名の貴重な体験談を聞きました。
(1)本学卒業生でもある、岡崎恵美子教授には「女性研究者とライフイベント」のテーマでご自分のライフステージをご紹介いただきながら、子育て+介護を しながら研究を継続されてこられた経験談を語っていただきました。特に、二重保育を余儀なくされた厳しい現実と、それでも研究者を続けてこられた迫力ある 岡崎先生の女性研究者人生に、先生自身の強い信念と、それを支えてくれたロールモデルの先生のお話には、会場が静まり返るほどの衝撃と感動を与えてくださ いました。
(2)現在子育て中のイクメンお二人にも、その経緯や、今の心境、そして現在進行形の子育て体験を語っていただきました。なぜ 子育てに参加するようになったのか?男性で育休を取得しようと思ったきっかけとは?など、なかなか聞くことのできない貴重な内容について、ご本人の口から 聞く本音のお話は、実は参加者が一番聞きたかった内容のようで、皆さん真剣に聞き入っていました。 休憩を挟み、"こうした現状を踏まえた上での本 学における男女共同参画事業のあり方を考える"をテーマに、パネルディスカッションを行いました。パネリストには、前パートで貴重な体験談を紹介していた だいた学内話題提起者3名と、男女共同参画推進室長の竹内理事、女性研究者支援機構長の池田玲子教授の5名が登壇し、池田機構長がコーディネーターを務め ました。
5.身近な問題として改めて考えてみると??? パネルディスカッションは、まず竹内理事より、本学の女性研究者の実態について紹介があった後、会場からの質問に答える形で進めました。実際に支援が必要になった場合、どのような方法で、何ができて、何ができないのかを、改めて一つ一つ掘り下げて検討して行きました。 会場の参加者からは質問や意見が数多く出され、活発な意見交換の場となりました。例えば、支援員に対する給与や被支援者の職位身分の保証についてはどうな るのか?という質問に対し、出席していた人事課長が回答するなど、具体的なモデルケースとして明確にしてくださいました。また、支援者の立場であるポスド クの方や、被支援者の立場である先生方からも活発な意見が出され、支援サポート制度への期待の高さが伺われるパネルディスカッションとなりました。 最後に主催者である女性研究者支援機構長より、今後の活動内容と機構メンバーの紹介をし、男女共同参画推進室副室長の賞雅教授が総括と閉会挨拶をし、閉会となりました。
★☆★事務局より
今 回は女性研究者支援機構のキックオフシンポジウムとして、学内外の方々に活動をお知らせするとともに、教職員のみなさんと"男女共同参画とは何か"につい て共通認識を持っていただくこと、"共同"ではなく、男も女も区別なく"協働"できる環境づくりをするために何が必要なのかを考える機会を持つ場とする事 が大きな目的でした。 約80名と予想以上に多くの参加者数に、今後の本学の男女共同参画事業に対する皆様の関心の高さを強く感じました。参加者も ただ話を聞きに来たというのではなく、自分の事として受け止めている様子で、皆さん真剣な表情をして真面目に聞いてくださったのが印象的でした。特に参加 者と会場とのパネルディスカッションでは積極的な意見交換ができ、その後の懇親会の席でも、語りきれなかったことや、実は自分も子育てや介護で現在苦労し ている等、多様な現実を知ることができ、まさに、女性研究者支援機構のキックオフに相応しい貴重な機会となりました。お越しいただきました皆さまに心より お礼申し上げます。ありがとうございました。